アンティーク カットスチールジュエリー
アンティークジュエリーを語る上では欠かせない存在のカットスチール。
カットスチールは18世紀に誕生。
ジョージアンからヴィクトリアンにかけて最も人気を博し、1920年代頃まで多くのジュエリーや装飾品に用いられました。
そもそもはダイヤモンドの代替品として、その輝きを模して作られた素材。
スタッドのような形をしたスチールにひとつひとつ職人の手によってカットを施し、ポリッシュして特有のラスターを作り出すという、気の遠くなるようなクラフツマンシップにより作られています。
ダイアモンドの代替品といえど、当時も決してチープなジュエリーであったわけではなく、他のジュエリー同様に高価なものでした。
当然まだ電気などなかった当時のキャンドルライトの下、きらびやかに輝くカットスチールは、貴族の間でもとても需要の高かったジュエリーです。
カットスチールは、長きに渡ってほとんどその形を変えず製作されていたため、はっきりとした年代の判別が難しいジュエリーもあります。
実際、 カットスチール=ジョージアンジェリー という認識のディーラーも多くいますが、決してそうではありません。
バックルやボタン、ティアラやネックレス、ピアスなど、様々な装飾品に用いられたカットスチールですが、ジュエリーの形によって異なる価値を持っています。
例えば、錆びついて全く価値を失ってしまったバックルもあれば、未だラスターを保ち煌びやかに輝くネックレスは、宝石よりもうんと高い価値が付けられていたりします。
素材の特性上、湿気に弱く、コンディションの良いものがあまり残っていないのも現実。
宝石と違い、その価値が伝わりにくいジュエリーではあると思いますが、他のジュエリーにはないカットスチール特有の魅力があり、個人的にもとても好きなジュエリーです。
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