ジョージアン ブラックドットペーストジュエリー
アンティークでは、ハイジュエリーの類として扱われる、ジョージアン(1714〜1837)のペーストジュエリー。
ペーストについては、以前にブログでご紹介したことがあり、アンティークジュエリーがお好きな方にはぜひ読んでいただきたい記事です。
単なるダイアモンドの代替品ではなく、価値あるジュエリーとして王室からも需要のあったペーストジュエリー。
ペーストジュエリーの製作には高いスキルを要し、ダイアモンドでは成し得ないジュエリーデザインをも達成しました。
グラスを使ったジョージアンのジュエリーのほとんどはペーストと呼んで良いものだと思いますが、その中でもブラックドットペーストは、1700年代から1850年代頃の限られた時代にのみ製作されていました。
ブラックドットの説明をするには、まずダイアモンドのカットについて少し説明が必要です。
この時代のダイアモンドのカットは、機械で行われる現代のダイアモンドのカットとはまったく異なるものでした。
ほとんどすべての工程を手作業でこなし、カットにもひとつとして同じものはありません。
アンティークのダイアモンドカットの特徴のひとつが、ストーンのボトム先端部分にあるキュレットと呼ばれる部分。
ストーンの欠けを防ぐために、この部分が平面にカットされていて、そのためトップのテーブルからまっすぐ下を覗くと、小さな黒い斑点(ブラックドット)がひとつ見えるのです。
これを模して作られたのが、ブラックドットペーストです。
多くの男性もジュエリーを身につけていた時代。
当時、立派なジュエリーであったシューズバックルやベルトバックル、ボタンなどに、ブラックドットペーストが多く使われています。
それらの多くは、ヴィクトリアンの時代にブローチやイヤリングなどに仕立て直されています。
ペーストが使われた需要のなくなったバックルやボタンなども、ヴィクトリアンの時代にも残すべき価値あるジュエリーであったことが伺えます。
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