ヴィンテージ ヴェネチアグラス

ヴェネチアグラスやムラーノグラスといえば、聞いたことのある方は多いのではないでしょうか。

美術品のみならず、ヴィンテージジュエリーにも多く用いられているヴェネチアグラス。

ヴェネチアでは古くからグラスの生産が盛んでしたが、それが政府の法律の元、ムラーノ島に集結したのが13世紀頃からと言われています。

当時のグラスメーカーたちは、政府の許可なしにムラーノ島から出ることを許されませんでした。

それは、グラス製作の技術が島外に出て、ヨーロッパへと広まることを避けるため。

この法律を破った者には、死刑という重い罰が与えられたほどです。

しかしそれは必ずしも、不運な境遇というわけではありませんでした。

ヴェネチアの貴族たちがリゾートとしても使用していた美しいムラーノ島で生活をし、サマーシーズンには数ヶ月という長いバカンスが与えられていました。

グラス職人には、ワーキングクラスではなく高い地位が与えられ、彼らはそのステイタスを満喫していました。

その後、ヴェネチアグラスは15世紀から16世紀をピークに栄え、徐々にグラス製作の技術はヨーロッパへと広まっていくこととなります。

18世紀ごろには戦争の影響などもあり、グラスの生産はさらに厳しい現状となりました。

1920年代には、ヴェネチアグラスがリバイバルを迎え、ヴェネチアを代表とする工芸品として今日の形で知られるようになります。

歴史あるムラーノ島でうまれた数々のアートグラス。

ジュエリーとして楽しめるのも、ヴィンテージジュエリーの特権です。

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